住宅の温熱環境と健康の関連
私の住んでいる地域は秋田県横手市です。
冬季間の積雪は2mを越える豪雪地帯です。
昨冬の最低気温はマイナス9.4℃でした。(気象庁データ)
雪に埋もれ、美味しい(しょっぱい)ものを食べて、熱いお風呂に入る(さらにおいしい酒もいただいちゃう)という、血圧が上がる生活を知らず知らずにしている方も多くいらっしゃいます。そこで心配なのが、入浴中の事故です。
移動による室温の変化とそれに伴う血圧の変化によるヒートショックですね。
死因の統計によれば、交通事故死の数倍の件数になるそうです。
対策としては、脱衣室と浴室を事前に温めておく。
これを毎回できればよいのですが、入浴時間がバラバラだと思ったように温まらないんですよね。
冬季室温18℃以上を保つことが大切なようです。(エビデンスの確実性は中程度)
旧省エネ基準(1980年)以下の住宅ではこの室温を保つには多くの熱を必要とします。
また、暖房機を稼働して室温はある程度を示しているのに「寒い」ということがあります。
これは、床や壁、天井、窓が冷たい場合は輻射熱で、すき間があれば隙間風で室温と体温が奪われてしまうからです。
家族の健康を守るために必要な環境を実現するために、断熱性能、気密性能の高い外皮が必要で、合わせて空調設備、日射、通風を利用するわけです。
UA値、C値、ホーム空調、トリプルガラス、暖房エアコン、外断熱、充填断熱、タブル断熱、遮熱シート、・・・などなど、一つ一つは大事なファクターですが、「これを使うから大丈夫」ということではなくコスト(イニシャル、ランニング共)を含めトータルでbestな選択をすることが大切だと思います。
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